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私が学生の頃に行っていた在宅の仕事についてお話しします。
当時は「在宅ワーク」という言葉はあまり使われていなかった気がしますが、「内職」という表現の方がしっくりくるかもしれません。
とても根気が必要で大変だったという印象が強い作業を紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
私が始めた折り鶴の内職
大学時代、勉強の合間に自宅でできる仕事を探していた時のことです。
ポストに入っていた求人広告を見ていました。
その時、広告の一番下に小さく載っていた『千羽鶴を折ってお金を稼ぎましょう!』という文字が目に留まりました。
折り紙は小さい頃から折っていて苦手ではなかったので、その瞬間に「やってみたい!」と感じたのでした。
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早速、記載されていた連絡先に電話をかけました。
当時はまだインターネットでの申し込みが一般的ではなかったため、電話が苦手な私にとっては少し苦痛でした。
今では何でもネットで完結できる時代になり、本当に進化は素晴らしいですね。
話が逸れましたが、連絡をしてからしばらく経ったある日、ついにキットが届きました!
初めての内職ということで、開封する瞬間はワクワクとドキドキでいっぱいでした。
箱を開けると、折り紙の束や必要な道具、説明書が入っていました。
まずは説明書をしっかり読んでみることに。
思っていた以上に注意点がたくさんありました…。
やはり報酬をもらえるだけあって、単に折るだけでは済まないようです。
書いてあった内容として、
- 鶴の折り方は頭・尻尾・羽ともに綺麗に(良い例・ダメな例の鶴の絵も掲載)
- 1本の糸に通す鶴の数
- 一番上の鶴から糸の先までの長さの指定
- 一番下の鶴の下の糸の止め方
以上のような内容が書かれていたのですが、それを見た瞬間、始める前から「これは大変そうだな…」と感じてしまい、うまくできるかどうか不安でいっぱいになったことを思い出します。
しかし、キットが揃っている以上、やらないわけにはいかないので、迷わず始めることにしました。
まずは鶴を折り始めました。
小さい頃から鶴を折っていたので、折ること自体は問題ないだろうと思っていました。
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折り鶴を始めてから2日目、早くもやる気が薄れてきていました。
「綺麗に折らなければならない」というルールを守ることが、こんなにもプレッシャーになるとは思いもしませんでした。
なので、すごく丁寧に折るように心がけていました。
しかし、何羽も折っているうちに手が腱鞘炎になりそうな感じがしてきました。
しかも、折り紙が小さいので、さらに折りにくいんです!
鶴を折るのに慣れているとはいえ、一人で千羽折るのは本当に大変な作業だと実感しました。
だからといって途中でやめるわけにはいかず、最後までしっかりやり遂げると心に決めました。
ところどころ折り目がずれているものもありましたが、手直しする時間もなく、とにかく千羽をひたすら折り続けました。
そしてついに、1000羽完成!
その瞬間、「達成感」を生まれて初めて感じたような気がしました。
それほどまでに大変な作業でした。
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千羽鶴作業はまだ続く
さて、千羽の鶴を折った後は、その鶴たちを糸に通す作業が待っています。
まずは針に糸を通し、鶴のお尻から背中に向かって針を刺し、何羽かずつ通していきます。(何羽ずつ通すかはちょっと思い出せませんが)
通し方にはルールがあって、鶴を針で通す際に折り紙の穴が広がったり破れたりしてはいけません。
これは一発勝負の作業ですから、かなりの集中力が求められますね。
私の経験からのアドバイスですが、鶴を何度も折り直すと紙が柔らかくなり、破れやすくなります。
そのため、あまり折り直さない方が、糸を通す際に破れたり穴が大きくなるのを防げると思います。
さらに、糸のてっぺんから一番上の鶴の糸が出ている部分までの長さが◯㎝と決まっているため、鶴全体の長さも自然と決まってきます。
その細かさに驚きながら、「この千羽鶴は一体どこで使うのだろう?」という疑問が頭の中でぐるぐる回っていました。
なんとか長さを調整するために鶴をしっかり押さえたり、加減をしながら作業を進めていました。
「早く終わらせたい!」という気持ちで一生懸命取り組んでいたと思います。
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そしてついに完成しました。
作り終えた千羽鶴は、最初に届いた返信用の段ボールに詰めて送り返します。
自分が作った千羽鶴を、まるで我が子を遠くへ送り出すような気持ちで梱包します。
ただ、その時考えていたことは、「一体いくらの値で戻ってくるか…」ただそれだけです。
全く自信のある作品には仕上がらなかったので、それほど期待はしていませんでした。
報酬は、出来高制になるので、鶴の状態やきちんと指定の長さになっているか、そこら辺が報酬の基準となります。
そして、数週間後に報酬が来ました!
報酬は小切手での受け取りとなり、郵送で小切手が送られてきます。
恐る恐る送られてきた茶封筒をハサミで切ります。
いざ開封!
・・・
・・・・
入っていたのは2,200円分の郵便為替。
もう頭の中真っ白でした。
あれだけ時間をかけて、眠い目をこすりながら夜鍋したのに・・・
この瞬間、もう二度としないと誓ったのでした。
そしてその小切手は、ありがたく郵便局で換金をさせていただきました。
その後自動的に新しいキットが送られてきましたが、結局2回目の千羽鶴を完成することはありませんでした・・。
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ライターの始め方マニュアル|収益が上がるまでの手順を徹底解説!内職をしてみたいと考えているあなたへ
今でも時々、求人広告で内職の募集を見かけることがありますが、どんなジャンルでもそれを見ると、あの頃の苦労を思い出します。
内職を考えている方は、まず自分が最後までやり遂げられるかどうかを考えてみてください。
問い合わせをして詳細を確認したり、ネットで経験者の意見を探すのも良い方法です。
自宅でしっかり時間を確保できる方や、手先が器用で、地道な作業が得意な方には特におすすめの仕事です。
お金はあまり稼げないかもしれませんが、専業主婦や自宅にいる時間が長い方には向いていると思います。
内職の内容によって異なりますが、今回ご紹介した千羽鶴の作業は、少し時間がかかるものでした。
仕事や勉強の合間に行う場合は、もっと手軽にできる作業を選ぶと良いでしょう。
内職の求人は広告やインターネットで見つけることができるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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