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在宅デザイナーはどのようにして仕事をしていくのか?
在宅デザイナーの実態を紹介していきます。
目次
在宅デザイナーの仕事に就くために
在宅デザイナーとは、在宅で仕事を行うフリーランスのデザイナーのことを言います。
私が在宅デザイナーになるために行った流れとして、
また、自宅で作業が可能なように準備したことは以下のことです。
- PC、ソフトウェア、インターネット環境、仕事部屋などの整備
- 仕事用に銀行口座を新しく作成
在宅デザイナーの受注方法
最初は知人の紹介で仕事を受けていましたが、慣れてきたら新しいクライアントを見つけるようになりました。
初回は主に対面での受注が中心ですが、一度大きなプロジェクトを成功させると、2回目や3回目はメールやLINE、チャットだけで受注できるようになります。
その後、正式な書類を郵送したり、別の用事で訪れた際に手続きを行うこともありますし、書類がデジタル化されている場合はPCだけで完結することもあります。
打ち合わせはビデオ通話で行うことが多いですが、他の関係者(原作者や出版社など)が関わる場合は、対面での打ち合わせが一般的です。
在宅デザイナーの仕事内容
- 雑誌やノベルの挿絵
- 見開き
- 表紙
- ゲーム用のキャラクターイラスト、アイテム、UIや立ち絵、顔グラなどのwebデザイン
- 単発のページデザイン
- サイト一つのデザイン丸ごと
- 小学校用の電子教材イラスト
雑誌や小説のイラスト制作では、最初にラフをメールでやり取りしながら構図を決定し、その後、詳細がわかる程度のラフを提出して相談を行います。
初めのうちは、手の位置や顔の向き、指先の形状から衣装や装飾品に至るまで細かくチェックされますが、慣れてくると担当者の好みやクセがわかるようになり、信頼関係が築ければ自由に描くことができるようになります。
出版社の方針によってそのあたりの調整は異なりますが、一般的には描きたい内容を優先してくれることが多いです。
イラストによっては、下書きと塗りを同時に進める手法を用いる場合、定期的にチェックを行い、しっかりとした描写が求められる時は、下書きと塗りの段階でそれぞれチェックを行い、承認を得るようにしています。
ラフ塗りの後は、最終的な仕上げまで大きな変更はほとんどなく、描き始めから絵の全体像が担当者に伝わるまでがチェックと修正の繰り返しの工程となります。
納品は大きなファイルになるため、FTPやクラウドサービスを利用して行います。
納品後は特に新たな仕事は発生しませんが、印刷物の場合は現物が送られてくることがあり、そのようなものが手元にあると、仕事をした達成感が大きく感じられます。
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在宅ワークの王道であるwebデザインについて仕事内容から収入まで解説
ゲーム制作においては、キャラクターのイラストやサブキャラのイラスト、敵キャラクターなど、さまざまな要素が含まれます。
キャラクターイラストは、単にイメージを描くだけでなく、顔グラフィックや立ち絵にまで発展することもあります。
また、アイテムや武器のデザイン、ユーザーインターフェースのデザイン、公式サイト用のイラストなども制作されます。
さらに面白い点としては、絵コンテやイメージボード、ロゴ、キャラクターモデルのテクスチャなども含まれています。
ゲーム関連の仕事は、比較的長めの期間を設定してくれることが多く、報酬も良いため非常に助かります。
単発のイラストやデザインは短期間で済むことが多いですが、顔グラや立ち絵など、ゲーム内で使用するデータは数が多いため、しっかりとした期間を提示してくれることが一般的です。
こちらの希望通りの期間で進めてくれる場合もありますが、その際は逆にこちらの作業ペースに合わせてしまうことが多く、結果的に余裕がなくなり、後で後悔することがよくあります。
ゼロイチの仕事では、こちらが提出したものがそのまま通ることが多く、仕様を理解していればリテイクはあまり発生しません。
原作がある場合はリテイクの原因が増えるため、リテイクが多くなる傾向があります。
出版社との打ち合わせとは異なり、頻繁にチェックを行ったり、最初に詳細な打ち合わせをすることは少なく、適当に仕様が渡され、ほぼ完成した段階でチェックが入るという独特な流れが多いです。
アイコンやアイテム、武器などは数が多く、1点にかかる時間はそれほど長くないため、請け負う際はこういったものが多くなりがちです。
他のイラストレーターが描いた立ち絵を実装可能なデータにするという依頼もありました。
こういった仕事は数が多く、企業側も十分な期間を設けてくれますが、自作ツールや複数のツールを組み合わせてバッチ処理で自動化できるため、PCに任せてしまうことができます。
ウェブ系の仕事は、1ページのデザインをするだけでも、1日で終わらせるのが難しいことが多いです。
サイト全体のデザインを考えると、遷移を意識しながらFigmaなどを使って提案しますが、こういった作業はゲーム系とは違って、かなり厳密に進められるため、リテイクが多くなる傾向があります。
特に困るのは、「クリックしにくそう」とか「なんとなく暗い印象」といった抽象的なリテイクが来ると、なかなか進まなくなります。
ウェブサイトの仕事に似たもので、学校教材のデザインも経験しました。
子供が学校のPCで使う教材のデザインで、具体的なイメージを伝えられないまま作業に入るという、少し信じられないプロセスでしたが、最終的に出したものはすべてOKをもらえたので、イメージが伝わっていなくても問題ないという不思議な経験でした。
おそらく発注者はこういった仕事を依頼するのが初めてで、どう進めればよいのか分からなかったのだと思います。
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在宅ワークの王道であるwebデザインについて仕事内容から収入まで解説
在宅デザイナーの報酬面
さまざまな形での料金設定があり、単価での提示や、まとめてのグロス、さらには期間での提示など、ケースバイケースです。
出版社からの依頼は単価制になります。
出版社の案件は、単価が数千円程度とそれほど高くはないものの、納期が長くなることが多いため、たくさん受けると収入が減ってしまうことがあります。
ゲーム関連の仕事は、会社によって大きく異なります。
キャラクターイラストのようなビジュアル系の仕事は、単価制が多く、立ち絵や顔グラフィックのように数が必要なものは、まとめての価格や期間での提示が一般的です。
中には、顔グラが単価制のところもあり、「一枚いくらですか?」と聞かれると、「うーん、1,000円くらいですかね?」という感じで決まります。
そういった場合、意外と高額になることもあります。
もし信頼できる知り合いがいて、その人からの紹介であれば、支払いが優遇されることもあります。
ウェブ関連の仕事は、ページ単価が8,000円や10,000円といったものが多く、凝った内容になるとさらに高くなります。
もちろん、簡単なものは3,000円程度のものもあります。
サイト全体の制作は10万円以上になることが多いですが、求められる内容によって価格は大きく変動するため、一概には言えません。
ただ、これも時間がかかることが多いので、たくさん受けるのは難しいと思っていました。
発注元もあまり多くなかったですし、私自身があまり得意ではなかったのも影響しているかもしれません。
実際に稼いだ金額
報酬については、月にどのくらいが理想かを計算し、仕事の量と相談しながら目指す金額を決めています。
最初は相場がわからず、相手の提示する金額に従うことが多く、月に約40万円程度で推移していました。
慣れてくると、発注元が固定されてきて、スケジュールを立てやすくなり、仕事の量を増やすことが可能になってきます。
相手側も、特定の金額でこの仕事をしてくれるという暗黙の了解が生まれるため、最初に相場をうまく作れれば、月に80万から100万程度まで引き上げることができました。
この報酬のほとんどは、ゲーム関連の仕事から得ることが多いです。
毎月安定して80万円を稼ぐわけではなく、仕事の状況によって波がある感じです。
年収に換算すると、600万から800万程度が妥当なところです。
頑張った年には1,000万を超えることもありますが、それにはかなりの努力が必要です。
嫌な仕事が続くと売上が落ちることもあり、メンタル面が影響することも多いです。
無理なスケジュールで仕事を続けると、何かおかしなスイッチが入って、終わった後に3か月も仕事をしないこともあります。
もちろん、仕事をしなければ収入は得られないので、頑張りすぎることは逆効果だと思っています。
小学校の教材の報酬は非常に特異でした。
仕事のクオリティに対する要求はそれほど高くなかったため、一日でかなりの量をこなすことができ、楽に感じました。
その上、単価が2,000~4,000円で、時給に換算すると平均して12,000円という、ちょっと異常な支払いがあったこともありました。
単価は市場の相場より少し高めだったかもしれませんが、求められるレベルが非常に低かったため、たくさんの仕事をこなすことができたのだと思います。
この仕事に限らず、発注に不慣れな企業が発注するものは、どうしても高くなりがちだという傾向がありました。
在宅デザイナーの1ヶ月の仕事量
仕事の量には波があり、全く何もない時もあれば、逆にとても忙しい時もあります。
そのため、休日は自分の判断で適当に決めて問題ありません。
大きなプロジェクトを引き受けると、かなりの時間がかかりますが、睡眠時間を1か月程度少し削ることで対応できる範囲の仕事を選ぶようにしています。
自分のキャパを超えるような仕事を受けると、睡眠を取る余裕がなくなってしまうので、その点は受注時にしっかりと見極めることが大切です。
ゲーム関連の仕事でUIやアイコンなどのパーツを受注すると、比較的余裕のある仕事が多く、他の業務と調整しやすくなります。
自動化が進むことで、作業が自動的に行える場合もあり、その場合はやることがなくなることもあります。
PCが自動で処理してくれるため、最初の自動化にかかる労力だけで済み、その後は他の仕事を受けることも、のんびり過ごすことも可能になります。
一方で、web系の仕事をすべて引き受けると、リテイクが非常に多くなります。
その結果、報酬が良くても忙しくなり、他の仕事と重ならないタイミングでないと、仕事量が厳しくなってしまいます。
在宅デザイナーを経験して思うこと
自己管理ができないと、仕事がうまくいかないと感じます。
クライアントを増やし、既存のクライアントを維持することが求められます。
信頼してくれるクライアントには、迅速かつ確実に対応できると思ってもらう必要があるため、そういった仕事は断ることができません。
また、自分の限界を理解し、それを計算に入れないと、仕事が溢れたり、逆に全くなくなったりすることもあります。
学生時代に運転免許を取得せずに就職したため、後から取得しようとしても、働いていると非常に難しかったです。
しかし、フリーランスになって自分で仕事を管理できるようになると、マージンも取られず、収入も良くなります。
そのため、調子に乗って「免許を取りに合宿に行くので、その間は仕事をお休みします!」なんてことを言って、「いつ帰ってくるの?待ってるよ!必要とされてるよ!」と連絡が来ると、「わかりません!免許が取れたら帰ります!」と冗談交じりに返していましたが、そんなことも許されるので、とても自由で楽しいと感じています。
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【在宅副業】チャットレディは安全?!初心者でも安心してできる仕事|体験談紹介
30代後半になると、上場企業で働く人が増える傾向があります。
家庭を持つようになると、安定を求めて企業に転職する人も周りに多く見られました。
私も家庭を持ったことで、安定を重視して上場企業に就職しました。
仕事の内容にこだわらなければ、企業での勤務は比較的楽です。
会社にいるだけで給料がもらえ、自分から仕事を探さなくても自然に仕事が回ってくるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。
大変な確定申告
お金のことを考えると、30代後半で転職した際に年収が減少しましたが、40代になるとフリーランスとして稼ぐのが難しい金額になってしまいました。
振り返ると、自営業をしていた時に一番手間だったのは確定申告でしたね。
在宅で仕事をしていると、電気代なども申告しなければならず、領収書が山のように溜まります。
「あの仕事の領収書を切っていない!」なんてこともあって、本当に面倒でした。
一度企業で働いてから再び自営業に戻ると、以前は気づかなかった企業勤めの良さが見えてきて、価値観が変わる瞬間があります。
▼▼確定申告のアルバイト体験談