在宅デザイナーは儲かる?受注方法・仕事・報酬面などを紹介

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在宅デザイナーって儲かるの?
自分のやり方次第で売上も変わってきます。

在宅デザイナーはどのようにして仕事をしていくのか?

在宅デザイナーの実態を紹介していきます。

在宅デザイナーの仕事に就くために

在宅デザイナーとは、在宅で仕事を行うフリーランスのデザイナーのことを言います。

私が在宅デザイナーになるために行った流れとして、

STEP.1
会社に勤務
STEP.2
外部の知り合いを増やす
STEP.3
クライアントの確保につながるような付き合いをする

また、自宅で作業が可能なように準備したことは以下のことです。

  • PC、ソフトウェア、インターネット環境、仕事部屋などの整備
  • 仕事用に銀行口座を新しく作成

在宅デザイナーの受注方法

始めのうちは縁故による受注で回していき、慣れてきたら新しいクライアントを開拓していきました。

一回目は概ね実際に会って受注する形ですが、一度大き目の仕事をこなせば、2回目3回目になるとメールやラインやチャットのみで受注が可能になり、後日正式な書類を郵送するか、別の用で赴いた時に書類の手続きなどを行うところもありますし、書類自体がデジタルになっているところもあるので、そういうところはPCだけで完結できます。

打合せはビデオ通話で行う事が多いですが、他の方(原作者や出版社など)が絡んでいる場合は実際に会って打合せとなる事が多いです。

完全在宅というわけではなく、打ち合わせ時には会って話すこともあるようですね。

在宅デザイナーの仕事内容

今までにした仕事
  • 雑誌やノベルの挿絵
  • 見開き
  • 表紙
  • ゲーム用のキャラクターイラスト、アイテム、UIや立ち絵、顔グラなどのwebデザイン
  • 単発のページデザイン
  • サイト一つのデザイン丸ごと
  • 小学校用の電子教材イラスト

雑誌やノベルのイラストでは、ラフをメールでやり取りして構図などを決め、更にそこからディティールが分かる程度のラフを上げて相談をします。

始めのうちは、手の位置や顔の向き、指先の形状などから衣装、装飾品に至るまでチェックが入りましたが、慣れてくるとこちらも担当のクセや好みがわかるようになるので、お互いに信頼関係が築けられれば、自由に描かせてもらえるようになります。

出版社の方針でその辺りの匙加減は結構異なりますが、大抵の場合は描きたいことを優先させてくれることが多いです。

イラストによって、下書きと塗りを同時に行っていく手法の時は定期的にチェックに回し、かっちり描くような時は下書きでチェック、塗りでチェック、のように段階別でチェックに回して、承諾の言質を取ります。

 

ラフ塗り後は最終的な仕上げまで、大幅に変更するようなことは殆どなく、大体、描きはじめから、絵の全体像が担当に分かるようになるまでというあたりがチェック、修正の繰り返し工程となります。

 

納品は巨大なファイルになるので、FTPやクラウドサービスなどで納品します。

納品後は特に仕事は発生しませんが、印刷物の場合は現物が送られてきたりするので、そういった物があるという状態は仕事をした達成感が大きいです。

 

ゲーム用の場合、製作物は、キャラクターイラストやサブキャライラスト、敵など多岐に渡ります。

キャライラストも、イメージを描くだけでなく、顔グラ、立ち絵などまで発展することもあります。

アイテムや武器、UIのデザイン、公式ページ用のイラストなどもありましたし、面白いところでいくと、絵コンテ、イメージボード、ロゴ、キャラモデルのテクスチャなんていうものもありました。

細かい絵を描くのが得意な方にはおすすめですね。

ゲーム用のものは、ある程度期間を取ってくれるところが多く、報酬も良いのでかなり助かります。

単発のイラストやデザインはそれほど期間はありませんが、顔グラや立ち絵など、ゲーム中に使うデータとなると数があるので、それなりに気を遣って期間を提示してくれるところが多いです。

こちらの言う通りの期間で組んでくれるところもありますが、そういう場合は逆にこちらの作業ペースで計算して出してしまうので、割とカツカツになってしまい、後で失敗したと思う事がそこそこあります。

ゼロイチの仕事は、大抵の場合こちらが出したものがそのまま通る事が多く、仕様さえ把握していればリテイクはあまりありません。

原作があったりすると単純にリテイクの発生元が増えるので、リテイクも多くなります。

出版社の打ち合わせとは異なり、頻繁にチェックしたり、最初に綿密な打ち合わせをするということはあまりなく、適当な感じで仕様を渡され、ほぼ完成のあたりでチェックが入るという不思議な構造になっているところが多いです。

アイコンやアイテムや武器などは数があり、それほど1点に時間がかかるような事も無いので、請け負う時はそういったものが多くなりがちです。

他のイラストレーターの方が描いた立ち絵を実装できるデータにしてください、という仕事もありました。

そういうものは数が多く、企業側も期間多く取ってくれるのですが、自作ツールや、複数のツールを組み合わせてバッチ処理で自動でできてしまうので、PCに任せていられるような事もあります。

印象が強かった仕事として、キャラクターの顔グラを描く仕事があり、最初の契約はそれだけだったのですが、後に、3Dモデルの制作で顔が可愛くならないので、テクスチャを描いてほしいという仕事が発生したことがありました。

テクスチャは描けますが、モデルは人が作ったものだったのでなかなか難しかったです。



web系の仕事は1ページの見た目のデザインだけするような仕事は1日とか結構タイトな事が多いです。

サイト丸ごとの見た目となると、遷移を考えるのでfigmaなどを使い、提示するのですが、こういった仕事は、ゲーム系と異なり、結構かっちりしているので、リテイクも多めな印象です。

困るのは、「クリックし難そう」とか「なんとなく暗く見える」とか、抽象的すぎるリテイクを出してくる場合は、大抵難航します。

webサイトの仕事に似たもので、学校教材用のデザインというものもありました。

子供が学校のPCで見るための教材で、なんのイメージも伝えられないまま仕事に入るという、ちょっとあり得ない工程でしたが、出したものはなんでもOKを出されたので、イメージを伝えられていなくても問題ないという不思議な仕事でした。

恐らく発注側はこういった仕事の発注をしたことがなく、どうすれば良いのかわからなかったのだろうと思います。

 

在宅デザイナーの報酬面

単価で出ることや、まとめてグロスで出たり、期間で出たりすることがあり、まちまちです。

出版社のものは単価になります。

出版社のものは、単価が数千円からとそれほど高くない割に期間がかかるので、あまり請けると稼げなくなりがちです。

 

ゲーム系のものは会社によってかなり違います。

キャライラストのようなイラスト系の仕事は単価のものが多く、立ち絵や顔グラのような数があるものはまとめた価格か、期間で出る事が多いです。

中には、顔グラが単価のところもあり、一枚幾らですか?と聞かれるので、うーん、1,000円ぐらいですかね?というノリで決まります。

そういうのは、大丈夫?と思うような、結構高い額になります。

中に有力な知り合いが居て、その人の紹介だったりすると支払いは優遇されがちです。

 

web系のものは、単価でページ8,000円とか10,000円とか、凝ったものになるともう少し上がりました。

もちろん、簡単なものなら3,000円とかもありました。

サイト一つ丸ごとでは10万以上~でやっていましたが、求められる事によって全然変わるので一概にいくらとは言えない感じです。

いかんせんこれも時間がかかる事が多いので、そんなに大量には受けられないと思っていました。

発注元も多くはなかったですし、私の中ではあまり得意ではなかったというのもあるかと思います。

実際に稼いだ金額

報酬額としては、大体月にこれぐらいになれば良いというのを計算して、仕事量と相談して決めた額を目指します。

最初のうちは相場もわからないので、相手の言い値になる事も多く、月額40万ぐらいで推移していました。

慣れてくると、発注元が固定されてきて、スケジュールを立てやすくなるので、仕事量を増やすことができるようになってきます。

相手側も、この人はこういうのはこの額でしてくれるという暗黙のルールみたいなものが生まれるので、最初の相場作りに成功していれば月額80万~100万ぐらいまで伸ばす事はできました。

この報酬の殆どはゲーム系で得る事が多いです。

 

ただ、毎月コンスタントに80万稼ぐというわけではなく、仕事ガチャみたいな感じで運任せで波があります。

年収にするとそれほど多くはなく、600~800万と妥当な線で落ち着きます。

頑張った年は1000万超えられますが、結構頑張らないといけないです。

嫌な仕事が重なった時はやはり売り上げが落ちるので、そういったメンタルに起因するものもなかなか大きいです。

あり得ないような詰め方をした仕事を3か月続けると何かおかしなスイッチが入って、終わってから3か月仕事をしないなんてことも。

当然仕事をしなければ収入は無いので、頑張りすぎるというのはマイナス要素だと思っています。

ずっと一人で作業を行うため、メンタル面のケアはセルフコントロールできるようにすることが大切です。

異例だったのは、小学校の教材の報酬でした。

仕事としては大してクオリティを求められていなかったので一日でかなりの量がさばけて楽だったのですが、単価で2000~4000円出ており、時給にすると平均して12000円というちょっと普通じゃないような支払いがあったこともありました。

単価としては相場よりやや上ぐらいだったのかもしれませんが、求められているレベルが低すぎて、数がさばけてしまったという状態だったのだろうと思います。

この仕事に限らず、発注に慣れていない企業が発注したものは高くなりがちな傾向がありました。

在宅デザイナーの1ヶ月の仕事量

仕事が全くない時もあったり、逆にとても忙しいときもあるので波が大きいのですが、概ね休日は自分で適当に決めて大丈夫です。

大きな仕事を取ってしまうと結構時間がかかりますが、睡眠時間を1か月ぐらい多少けずれば大丈夫程度の仕事を最大として取るようにしています。

キャパを超えてしまっているような仕事を取ると眠るどころではなくなるので、その辺りは受注する時にきちんと見極める必要があります。

自分の力量に合った仕事をし、計画的に作業を進めましょう。

ゲーム系の仕事でUIやアイコンなどのパーツまで受注すると、余裕のある仕事が多いため、他の仕事と絡めて時間の調整が効くようになります。

自動処理で作業が可能になる事もあるので、そいういうのにあたるとやる事がなくなります。

PCが勝手にやってくれるので、その仕事に割く労力は最初の自動化の部分のみで、それ以降は他の仕事を受けてもいいですし、ダラダラしていてもよくなります。

web系の仕事で全部請け負ってしまうと、リテイクがとにかく多くなります。

そうなると額が良くても忙しくなるので、他の仕事と被らない時でないとちょっと厳しい仕事量になります。

在宅デザイナーを経験して思うこと

自己管理ができないと全く仕事にならないと思います。

自分でクライアントを増やして、固定のクライアントはキープしなければならないので、懇意にしてくれるクライアントには、早く確実にやってくれると思ってもらわないといけないので、そういう仕事は断れないですし、自分で自分の限界を把握してそれをイメージとして計算できないと仕事が溢れてしまったり、逆に全く無くなってしまったりもします。

学生の頃に運転免許証を取らないまま就職してしまい、後で取ろうと思っても勤めている状態では、取るのが非常に難しかったですが、フリーになり自分で仕事の管理ができるようになり、マージンも取られないのでお金回りも途端に良くなるので、調子にのって、「免許を取りに合宿に行くので、その間は仕事しません!」的な事をして、「いつ帰ってくるんですか?まってますよ!必要とされてますよ!」「わかりません!免許取れたら帰ります!」というふざけた連絡をしていましたが、そんなのでもOKという感じなので、とても自由で楽しいと思います。

 

 

ただ、30代後半あたりになってしまうと、年収が企業(上場企業)に勤めた方が多くなることが多々あるので、家庭を持ったりすると、勤めに切り替える人も周りに結構いました。

私自身も家庭を持って、安定という面で考えた末、上場企業に就職した口です。

仕事の質にこだわったり選り好みをしなければ企業勤めは楽です。

会社に居るだけでお金がもらえますし、自分で仕事を取らなくても口を開けていれば勝手に仕事が降ってくるなんてすごい!という考えになります。

大変な確定申告

お金の面では、30代後半で勤めなおし、その瞬間年収は減りましたが、40代になるとフリーで稼ぐには厳しいような額になりました。

思い返すと、自分でやっていた時一番面倒だったのは確定申告ですね。

在宅の場合、電気代なんかも申告したりとにかくなんでも申告するので、領収書だらけになりますし、あの仕事領収書切ってない!とか発生したり、本当に面倒くさかったです。

一度企業に勤めて自営にしてまた勤めなおすと、昔はわからなかった企業勤めの良さというのが分かってしまうので、その辺で価値観が変わります。